ご挨拶

サイコの「・」の意義を考えて…サイコを育みます

第29回日本サイコネフロロジー研究会大会長
前田 国見(医療法人社団 前田記念会 理事長/石神井公園じんクリニック 院長)

第29回日本サイコネフロロジー研究会の会長を務めます前田記念会の前田国見です。約30年前に「サイコネフロロジーカンファレンス横浜」として産声をあげた本研究会も毎年参加人数が少しずつ増え大きな研究会に育ってまいりました。当初は土曜日の午後半日のプログラムからスタートし、徐々にその輪が広まり、今では2日間のプログラムを提供することができる規模の研究会に発展してまいりました。

私達は、研究会発足時から、この領域の重要性を説き、我々に指導していただいた、春木繁一先生・大田和夫先生・大平整爾先生という大きな柱を失いました。しかし、先生方が蒔かれた日本のサイコネフロロジーの芽は日本全国に確実に育ち、新しい時代を迎えようとしています。

今回の大会は「最高のサイコを育む」というテーマのもと、これからのサイコネフロロジー研究会の方向性を示すことを主眼に企画を立てさせていただきました。
参加者が「次回も楽しみ」と思っていただけるように、継続性のある特別企画(入門講座・腎不全医療に関わる多職種を学ぶなど)を立ち上げました。高齢化が進む中で重要となる認知症や事前指示書について考える時間、地域で立ち上がったサイコネフロロジー研究会の実情を紹介、さらに精神科医と腎不全医が同時に集いお互いの症例を通じて相互理解を深める機会となる場も準備しました。

「1人でも多くの人にサイコネフロロジーを体験してほしい」と願った結果、全国からポスター18題、口演59題と過去最多の77演題の応募がありました。全ての演題を参加者皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。2日間、少しタイトなスケジュールになってしまったことは反省点ですが、現場の苦悩や楽しさを学び、参加者が全国の同胞と繋がって一人一人が楽しみながら育っていける研究会になればと思っております。参加した時間で「最高のサイコ」を体感し、その情熱が来年の長崎開催の30回大会につながることを切に願っています。最後までとことん楽しんでください。